「リテラシー」&「ファクトチェック」

「リテラシー」&「ファクトチェック」

現役学校教師の「literacy」&「fact check」ブログ

党は支持できるが、総裁は支持できない理由。

以前から書いていますが、私は特定の支持政党・支持者がありません。

あくまで「リテラシー」力のアップと、「ファクトチェック」の重要性を説くため、「フェイクニュース」に惑わされないようにするため。

また、このブログの読者の方がいれば、その方々にそうなってほしいため。そしてそれが、社会全体とネット社会の向上、政治不信の脱却につながると考えています。

 

 

 

さて、今日はいつもと少し毛色を変えて。

 

私は現在、自民党は支持できても、首相(総裁)は支持できません。

同じ気持ちの人が多いことは、前回このブログで触れた世論調査にもあらわれていると思います。

最近の社会情勢を見ると、右派政権や右派メディアの躍進が目立ちますね。

まぁこれは後で述べるネット戦略とも関係してくると思います。

 

支持できない理由はいくつかあるのですが、下の7つの話題が、とてもわかりやすくまとまっているので、ご覧ください。

(「転載元が左派」「偏向だ」というツッコミは、申し訳ありませんが、この際置いておいてください)

 

1.他者に「ダメだ」と言っていることを、自分もやっている

2.都合が悪くなると、感情的(主に逆ギレ)になる・比較論法で一見正当化する・話をまわりくどくしてごまかす・逃げる(かわす)

https://mainichi.jp/articles/20170521/ddv/010/070/009000c

 この比較論法(他者を持ち出し、その他者の立場を下げる・他者を貶めることで、自分の立場を相対的に上に見せる)で自分の正当性・優位性をアピールするというのは、論を進めると「Aが10コ間違ったが、自分は9コしか間違っていないから、マトモだ」ということになりかねません。

 そもそも間違いはないべきなんですが…

 

3.自分以外・自分の考えと違う人・団体を、公の場で「レッテル貼り」「印象操作」をして貶める

 このようなことをしていると、先入観から決めつけが多くなり、往々にして「ファクトチェック」が甘くなります。

 次の「4」にも関係しますが、おそらく自分の中では「朝日・毎日・TBS」=「自分への貶めがひどい」=「ダメだから攻撃してもよい」となっているんでしょう。

 逆もあって、自分の側にいるメディアには積極的に登場し、例えば憲法について、いきなり産経系のイベントや読売の紙面で発表したりします。

 

4.インターネット上の情報を踏まえ、味方の「ネトウヨ」を参考に、煽って・味方につけようとする過激な言動を意識的に行う

 ご夫婦でfacebookに「いいね!」をしていたことも話題になりましたね。

 まるで、お笑い芸人の不倫イジリや、ヤフコメの「wwwネタ」のようです。

 またタイトルが「?」で終わっている記事ですが、発信元は同じところですから。。。

 あと、この話題を(例によって収録が終わった時点ですぐに)記事にしているのもココだけです。。。

 このコメント欄も非常に残念なことになっています。

 

  近年は、「ネット戦を制する者が選挙を制す」とも言われます。

 自民党は、ネットメディア局やネットサポーターズクラブなどをつくり、対策に力を入れています。

 ネット情報中心の若者が保守的(=若いほど自民党支持者が多い)という調査もありましたから、その結果が出ているとも言えるでしょう。

 逆に言うと、われわれは「うまく利用」されないように、リテラシーを高め、ファクトチェックを怠らないようにしなければなりません。

 公党が発信した情報だから、首相がやったことだから、すべて正しい、素晴らしいということにはならないのですから。

 

 

5.「4」ゆえ、「ネトウヨ」の言動も過激になり、不快・無礼な表現が跋扈する(本人はそれで自身の言動に自信を持つ)

 これについては、左派・右派両者に当てはまる現状になってしまっています…情けない…

 このブログでも何度か扱ってきましたが、一国の首相、しかも年上の人に対して「馬鹿」と言ったり、呼び捨てにする態度にも大いに問題があります。

 もうこうなってしまうと「泥仕合」です。

 文字で書くと簡単で、本人がいないところで言うのも簡単ですが、では同じことを、例えば本人を目の前にして言えるのでしょうか。

 

6.長く権力を持つ座にいる故の「おごり」

 このことと森友・加計問題は、まったく関係ありません。

 「3」とは多少関係があるかもしれません。

 どうしても「権力に恋々としている」印象がぬぐえなくなってしまいました。

 

 まだ次期総裁選へ立候補するかどうかも分かりません。

 しかし、このニュースが出た時、現総裁としての意見は、ほとんど目にしませんでした。

 いまだに延長する理由がわかりません。

 

 

 

 7.憲法解釈が閣議によって変更される

 これについては、「何が問題なんだ」「過去にも行われた」という議論もあります。

 あと、私は憲法改正には賛成です。

 疑問なのは、なぜ正々堂々と憲法改正に立ち向かわず、小手先でごまかそうとするのか、ということです。

 あれだけ個人的な場で個人的な意見を表明しているのだから、「民主主義の数の論理」で押し切ればいい。

  今回の解散も、世論調査でも出ているように、ほとんどの人が意味不明、「大義なき解散」でしょう。

 でも、「民主主義は数の論理」ですから、現状では権力者にさえ「大義」があればいいのです。

 (これはこれで考えものですが…)

 

 今回の選挙においても、優先順位が低いのか、公約にはおとなしめの記述、演説ではほとんど触れていません。

 公明党に気を遣っているのか?

 

 

 

今回の選挙、各党の掲げている政策を自分なりに吟味した結果(後日アップします)、自民党の政策は現実的なものが多く、支持できるものが多くありました。

しかし、…なのです。

このジレンマに悩まされている人、少なくないのでは?

 

 

 

ちなみに、私はすでに先日、不在者投票を済ませました(笑

 

 

ちなみにちなみに、もしお時間があれば(本当に時間があればでいいです)、「3」のニュースに出ている「産経の論説委員」の方の「コラム」を読んでみてください。

私のブログをご覧になっている方であれば、私が何が言いたいか、よくわかると思います。