「リテラシー」&「ファクトチェック」

「リテラシー」&「ファクトチェック」

現役学校教師の「literacy」&「fact check」ブログ

「レッテル」が貼られているから、ぶれない「ツッコミ」と「印象操作」。

 

前回の「上」では、世論調査で3位であった「北朝鮮・安全保障」の取り上げ方について、「記事の行数ではなく、内容に問題がある」と言ったわけですが、今回の「森友・加計」については、「執念」「断トツ」と煽り文句を付け足しつつ、「行数が多すぎる」とストレートに断じています。

そりゃ行数多すぎるけど、「上」は内容、「中」は行数、…よくも都合のいいようにコロコロと…「下」はどこをツッコむんだろうか(笑

 

以前も書いたような気がしますが、私たちの仕事では、文書を作ることが多いのですが、その時によく「余計な枕詞はつけない」と言われます。

理由は、「抽象的な文言は伝えたいことがぼやける」「事実を事実として正確に伝える」「読んだ方が新たな事実を発見できるようにする」と言われます。

例えば、通信票の文書を書く時に、子どもたちを誉めるとして、

 ○「Aくんは運動会の準備作業を頑張りました」

 ○「Aくんは運動会の準備作業を、仲間と協力して頑張りました」(明確な事実)

 ×「Aくんは運動会の準備作業を一生懸命頑張りました」(印象は×)

 ×「Aくんは運動会の準備作業をとても頑張りました」(何との比較?)

 

むしろ、世論調査でも8%の方々が「選挙の争点」だと言っている話題について、もう社説で触れたからとはいえ、公示以降に全く触れない(0行)というのはどうなんでしょうか。

各種世論調査でも、「首相の説明に納得していない」という意見の方が多かったはずです。

「8%しかいないんだし、首相との関係性には賛否両論あり、争点として取り上げることについても賛否両論ある」だけでも書けばいいのに…

 

とはいえ、世論をタテにしたとしても、この朝日の取り上げ方は異常ですね。

しかも、この検証でも取り上げられているように、事実を自分たちにとって都合のいいように切り取って報道している部分も見受けられます。

 

繰り返しますが、どっちもどっちです。

そうなんですよね…