常識より「良識」、政治家は「人間」。
選挙が終わり、2週間経過して、手記発表。
いろんな調整や推敲を経ての発表なんでしょうが、まぁコメント欄を見ても分かるように、これを良い方にとらえる人は少ないでしょう。
選挙区が愛知県なのに、神奈川新聞で発表…お相手の方は神奈川新聞で何度か記事が掲載されていたようなので、その関連があるのかもしれませんね。
どうせなら文春で発表すればよかったのに(笑
私がこれを読んで、引っかかった点が、2つ。
1.人間>政治家?、人間<政治家?
先日ここで書いた内容とからめると、「自分なり」の「正道」を通っているつもりなのでしょう。
しかし、それが「正道」かどうかの判断は、「自分」だけでなく、周囲の判断も大いに関係があることを忘れています。
これでは、これから「自分なり」の尺度中心にモノを判断すると宣言しているようなもので、人間としてはもちろん、特に公人たる政治家としては、ふさわしいと言えないのではないでしょうか。
いわば「正しいと思う道を通っていくので、関係ないと思うものには触れないこともあります」ということです。
「人間>政治家」、つまり政治家も人間の一部として考えると、これはどうなのか。
この時点で、人間としても政治家としても、よいイメージ作りに失敗しています。
例えば、道路に10円が落ちていたとします。
1.10円を拾って、警察などへ届ける。
2.無視して通り過ぎる。
3.拾って自分のものにする。
今回の場合、おそらく山尾氏は「2」を選ぶのでしょう。
手間や金額(笑)のことを考え、ほとんどの人は「2」を選ぶのでしょうし、それが「常識」です。
しかし、本来は人間としては「1」を選ぶべきであり、政治家という公人ならなおさら(たとえウソでも面倒でも)「1」を選ぶべきです。
それが「良識」であり、イメージアップにつながるからです。
「私へのその(不倫疑惑に関する)問いは、どのようにして社会の役に立つのだろうか。政治家としての私を評価する上で、一体何の判断基準になるというのか。」
すごく役に立っているんですよ。
「こういうことをしたら、こうなる」例:不倫疑惑→大騒動
「こんなことを言っても、信用されない」例:1部屋に男女2人でいたが、何もない
ということを、社会に周知したのですから。
判断基準になりますよ。
「政治家としては素晴らしいかもしれないが、人間としてはちょっと…」
(人間>政治家と考えると、本来はこの時点で致命的)
(人間>政治家と考えると、人間として信じられないなら、政治家としても無理)
なぜ今回の疑惑が、これほど大きな問題となったのかを考えるべきです。
なぜ今回の手記が、ヤフーのトップに長時間掲載されるほどのものなのかを考えるべきです。
「常識」と「良識」、「人間」と「政治家」の関係を無視したり切り離そうとするのは、現代社会、特に倫理観や道徳観を重んじる日本では、難しいと言わざるを得ません。
政治家として「政治道」にまい進していて「カッコいい」「真っ直ぐだ」と判断する人より、むしろ逆の方が多い(だからバッシングされた)と言うことを肝に銘じるべきです。
あ、当選したから自分の立場や主張が正当化された、評価されたと思っているのかもしれませんね。。。
それなら誰が何を言っても効果は薄いですね。
もしかしたら世の中は変わってきていて、私がおかしいのかな???
2.自分だけ視点…被害者なのか?
手記の中でも「男女平等」について触れています。
男性議員には聞かれないようなことが、自分は女性議員だから聞かれる。
選挙でこれまでの主義主張を貫き通さなかった候補者にそのことをしつこく聞くようなことはしないのに、不倫疑惑のある自分にはしつこく聞く。
神戸市議の記事、見ましたか?
国会内で会派を組んでいる政党の議員によるセクハラ疑惑を見ましたか?
男女と言う性の違いがあるわけですから、完全に同じにはなりません。
両性の特徴を生かし、「男女共同参画社会」を構築していくことが必要なのです。
「みんな人のせいにする。」「そうじゃないだろう。一人のプロの職業人として『こんな質問すべきだろうか』と胸に手を当てて考えてもらいたい。」
この視点から、もう一度ご自分の文章を読み直してみることをオススメします。
けっこう、マスメディアのせいにしてますよ。
けっこう、職業人(公人たる政治家)としてふさわしくないことを書いていますよ。
双方のご家族の方々は、どう思っているんですかね。。。
病気でお休みされていた、相手の方の奥様なんて…