「リテラシー」&「ファクトチェック」

「リテラシー」&「ファクトチェック」

現役学校教師の「literacy」&「fact check」ブログ

一個人の感想・想像・予想・思い込みは、他のメディアで。


このブログをチェックしてくれている知り合いから、

「どのメディアも偏向しているなら、他の新聞の記事は取り上げないのか」

という、まっとうな質問が来ました。

 

この質問を逆に言うと、

「なぜ産経新聞の記事ばかり取り上げるのか」

ということになるでしょう(笑

 

理由は、簡単です。

 1.(ネットにアップしている)記事(記者)のレベルが低い

   (事実+一個人の感想・予想・想像・思い込み=自己満足・他者扇動)

   (記者個人や一方の意見しか書いていないことが多い)

 2.同じ内容の記事をネットにアップしているのは産経のみ

   (=他社と違う編集意図が明白である)

   (=他者は「1」のような記事はネットにアップしていない)

   (もちろん紙面にもありません、社説や論説委員等のコラムは別)  

  3.Yahoo!のコメント欄を全面開放しているのでツッコめる

   (「1」の他者扇動に乗せられた「ネトウヨ」の意見がわかる)

 

同じ右派であり、ネット上では「首相の御用聞き新聞」とも言われる読売新聞でも、ここまではやっていません。

さすが全国1位の発行部数…余裕のようなものがうかがえ、素晴らしいと思います。

 

さて、今回の記事です。

取り上げられている方々の発言自体は、おそらくすべて事実でしょう。

 

で、ここからが産経の真骨頂です。

まぁそもそもタイトルに「?」がついている時点で、新聞社が発表する記事としてどうなのかと思いますが…

記事中に、もちろん事実は入っていますが、記者個人の感想・予想・想像・思い込みを巧妙にミックス。

時には後者の方が多くなり、ニュースなのか個人のSNSなのかよくわからなくなります。

最終的には、まるでこの記事自体がすべて事実で、記事の内容が世論の代表のようなスタンスで記事を締めくくります。

 

例えば、「~メディアのあり方を問う声が上がっている」「~かのような発言」「耳を疑う発言」「放言」。

既に「1」の基準により残念なのですが、「2」の基準により、他に同様に思った人がたくさんいれば、もっと記事や話題になるはずですから、おかしいとわかります。

 

「いや、ヤフコメでたくさん支持されてるから!」「みんなそう思っている証拠だよ!」

ネット上の数字、しかもこのようなレベルの低い記事の数字ほどアテにならないという「事実」は、末端のネット利用者である私でもわかりますが。。。

 

発言内容の受け取り方なんて人それぞれだということもわからないのでしょうか…

 

百歩譲って、これをまっとうな記事として完成させるなら、例えば「特に気にならない」という意見があることとか、登場した方々に意図を聞き(=「ファクトチェック」)掲載するなどしてほしい。

 

インターネットがこれほど普及しているわけですから、マスメディアに求められていることは、確認できた事実をしっかりと報道することのはず。

一面的な事実を都合の良いように取り上げることは、報道ではなく「世論誘導報道」「偏向報道」です。

そんなことをしているメディアに、他者を批判する資格はないと考えます。

 

あ、いかんいかん、右派得意の比較論法をやってしまった。。。

 

一個人の感想や想像、思い込みは、SNSで自由にやってくだされば十分。

 

 

 

 

 ※  記事中に登場する某氏の発言は、今回に限らず「?」で番組の雰囲気を凍らせており、以前は記事のように羽鳥アナからスルーされていたのが、最近はついに石原良純氏や長嶋一茂氏並みにツッコミを受けることもあります(笑