未曾有(みぞう)の災害への対応に、当時「正解」はあったのか?
今回の衆議院選挙の各党の主張や演説の中で、私が最も違和感を持ったのは、公明党の山口代表が、
「東日本大震災の対応を誤った内閣の主要メンバーが構成している立憲民主党に、政治は任せられない」
というような内容のことを、しきりに連呼していました。
今振り返ってみて、結果として一部が失敗であったというのは、事実かもしれません。
(ヘリコプターで現地へ赴く首相…先日ご本人の言い訳を聞いても賛同しかねます…)
しかし、論評としてあまりにも短絡的で無責任ではないでしょうか。
震災当日は、ちょうど通常国会の開会中で、未曾有(みぞう)の災害に対して与党・野党がいがみあっている場合ではないということで、協力して対応しようということになり、連携して予算面での対応や施策の実施をしていました。
自分たちも積極的に協力・批判もできる状況だったにもかかわらず、それが十分ではなかったのではないですか?
それが対応を誤った遠因・一因ではないですか?
そもそも、あのような未曾有(みぞう)の大震災への対応について、正解はあったのでしょうか?
ましてや、「安全神話」のもとに構築されてきた原子力政策は、あれほどの非常事態ともなれば、誰もが手さぐりです。
「おそらくベター」はあったとしても、「ベスト」はありえなかったはずです。
6年も前の、しかも未曾有(みぞう)の大震災に対する対応をディスるよりも、現状と未来の話をしてほしいものです。
だって、これから4年頑張ってもらう方々を選ぶ選挙ですから…